収蔵作品 絵画
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横山大観が作家を離しその絵を見て評価しなくてはならないと言った。又、ある外国の陶芸コレクターがすべての箱を壊して、その陶器のみを見るのだと言った。作家とか箱があると、その絵や陶器の中に入りやすいのかもしれない、しかし本来から言えばその作品、陶器のみで勝負することが本筋であろう。そんな観点から作品を集めたので、一口で言えばアラカルトである。
館長
現代アート
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瑛九
≪遊園地≫1957 h64.5cm×w49.5cm1911-1960 昭和時代の洋画家。本名は杉田秀夫。
明治44年4月28日生まれ。油絵、版画、フォトデッサンなどの抽象作品を発表。昭和11年新時代洋画展同人。12年自由美術家協会の創立に参加。26年早川良雄らとデモクラート美術家協会の結成に加わった。主な作品にデッサン集「眠りの理由」、油絵「赤の中の小さな白」など。
1960年3月10日没。
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リーズ・マリ・ブロッシェン
≪夜のはじまり≫1990 h125cm×w125cm- 1945年 アルジェリアのアルジェ市に生まれる。アルジェ及びボルドーの美術学校のほかにプロヴァンス大学美術学部で学ぶ。
- 1977年 プランタンの壁画を製作する。
- 1977年~1991年 この間に個展を毎年開催。またグループ展にも参加し、数多くの作品を発表している。
- 1983年 この年以降、パリ市に住み制作活動を行う
- 1985年 コメディ・フランセーズの舞台美術と衣装を手がける
- 1987年 同上
- 1988年 パリ、テアトル14の舞台美術と衣装を手がける。
- 1989年 ミラノ、ピアルムバルト劇場の舞台美術と衣裳を手がける。
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木村 忠太
≪初夏B≫1987 h130cm×w162cm1917-1987 昭和時代の洋画家。
大正6年2月25日生まれ。郷里香川県の工芸学校を中退,昭和11年上京。17年独立賞。23年独立美術協会会員。28年からパリに定住し,「魂の印象派」と称する独自の画風を築き、59年フランス芸術文化賞をうけた。サロン-ドートンヌ会員。代表作品に「ヴァローリスのオリーブの木」など。
1987年7月3日没。
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山口 長男
≪點≫1973 h36.5cm×w44cm漢城(現ソウル)生まれ。父は現在の鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市の出身。
1921年(大正10)上京し、本郷洋画研究所に学ぶ。27年(昭和2)東京美術学校西洋画科を卒業し、同年フランスに渡る。佐伯祐三(さえきゆうぞう)、ザッキンに私淑し、抽象作風に移り、31年帰国して二科展に出品。二科会の前衛グループ九室会の一員として活躍。45年二科会の再結成に会員として参加する。54年(昭和29)第1回現代日本美術展で優秀賞、昭和36年度芸術選奨文部大臣賞を受けるほか、ベネチアやサン・パウロのビエンナーレ展に出品。簡潔にして重厚な抽象作風により国際的に知られる。武蔵野(むさしの)美術大学教授。主な代表作は『池』『象(かたち)』『構成』『転』など。
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ドナルド・サルタン
≪ブラックレモン≫1990 h100cm×w75cm- 1951年 ノースキャロライナ州アシュビルに生まれる。ノースキャロライナ大学に学ぶ
- 1975年 シカゴ美術学院で博士号を取得1976年シカゴのNAME画廊で初個展開催
- 1977年 ニューヨークのアーティスツ・スペース(オルタナティブ・スペース) やP.S.Iで作品を発表
- 1978年 ニュー・ミュージアムで開かれた<ダブラーク>展に出品
- メアリー・ブーン画廊のグループ展に出品
- 1979年 ヴィラード画廊で個展開催
- ホイットニー・ビエンナーレに出品
- 1982年 ブラム・ベルマン画廊の契約作家となる。