アクアライン

収蔵作品 美術骨董品

館長

数百年から数千年の長い歴史の中の古美術には、いつも心を奪われてしまう。河井寛次郎ではないが、今ある有名は過去の無名には勝てないのである。それは単なる歴史の長さだけの問題でもなさそうだ。

館長

陶器

青磁鳳凰耳瓶

青磁鳳凰耳瓶(竜泉窯)

南宋 A.D.1127~A.D.1279

和泉市久保惣記念美術館に収蔵されている「銘万声」は、これとほぼ同種であるが国宝の指定を受けている。同時期の作と推測される。

竜泉窯(りゅうせんよう)とは?

中国,浙江省にある中国最大の青磁窯。起源は五代~北宋初期のころとされる。南宋時代の作が最もすぐれ,日本ではその時期の青みのある釉(ゆう)色を砧(きぬた)青磁,元~明初期の緑色の強い釉色のものは天竜寺,明中期以後の釉色の黄緑色の製品を七官(しちかん)と呼ぶ。

木の葉天目茶碗

吉州窯 木の葉天目茶碗

南宋 A.D.1127~A.D.1279

大阪市立東洋陶磁美術館に収蔵されている木の葉天目茶碗は、これとほぼ同種であるが重要文化財の指定を受けている。同時期の作と推測される。

吉州窯(きっしゅうよう)とは?

中国,江西省吉安県永和鎮にあった窯。古くは青磁を焼成したが,宋時代には白磁や黒釉磁を主要製品とした。日本で有名な茶黒色の釉に,白濁した黄釉を施してある天目茶碗,玳玻盞(たいひさん),鼈盞(べっさん),木葉(このは)天目,梅花天目などはこの窯の南宋の製品。